第23章けがをした?

ドスッ!

的確な横蹴りが男の手首を激しく打ち据え、鈍い衝撃音が響き渡る。

男の手から弾き飛ばされた銃は、宙で弧を描き、数メートル先の地面に転がった。

ほぼ同時に、クリフトンは長い腕を伸ばし、恐怖に怯える小さな少年を男の拘束から奪い取ると、自身の背後へと庇った。

その一連の動きは一切の無駄がなく、まさに電光石火の早業だった。

だが、男がナイフを隠し持っているとは誰も予想していなかった。

最初の目論見が外れると、男の目に狂気じみた悪意が閃く。彼は突如、腰の裏に忍ばせていた短剣を引き抜き、クリフトンの腕の中にいる子供に向けて凶悪な一撃を振り下ろしたのだ!

「危ない!」

隊員たちの叫び声と子供の悲鳴が...

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